グリーンライフツーリズム

地域資源はぱっと思いつく観光資源や形ある資源だけでなく、風土や民族、ライフスタイルを含めた地域の生活そのものを資源としてとらえます。

 プログラムのアイデア出しですが、プログラムを展開することで、従来の概念を超えた新しい「生業」「産業」を創造し、まちおこしにつなげていくことを目指します。

 「これからの観光」プログラムとして、自分自身がかかわれることや、やってみたいことをカードに書き出します。アイデアをまとめるため、グループでの待ち歩き作業をおこないます。都市住民と地域住民との間に立って、観光事業を担う者が地域の自然文化的要素だけでなく、その経済基盤である一次産業 二次産業 三次産業を見据え、地域の資源の再評価、再構築を行うことが必要な時期が来ています。地域の中で 地域全体の活性化を目配りしながらとこには、一次事業者、二次事業者、三次事業者の利害調整を行いながら、全体のコーディネートをできる個人・集団として誰がふさわしいでしょうか。地域のビジネスの総合プロデューサー役を誰が務めるべきなのでしょうか。観光もしくは観光関連業者(行政 個人 協会 事業者)こそがその任務にふさわしい。それらを結びつなぐ役割を果たす。観光事業者こそこの事実と役割を自覚し立ち上がらなくてはならないと考えています。脱原発だけでおこなうのではなく 新しい生活を創造していくことが今求められています。観光および観光関連業者はもっともふさわしい立場にいるのです。このことを「第一次産業の六次産業化」ではなく、「観光の六次産業化」という概念で訴えていきたい。

 六次産業化もしくは農商工連携事業のコーディネーターもしくは、総合プロディューサーとして、観光に携わっている人たちこそ官民問わず中心となって活動すべきである。「触媒」機能こそ観光の本質の一つである。

 商品・サービスの提供形態(売り方)の変革が急務な状況にあります。

「地域にメリットのある仕組みづくり」

 「地域の資源を旅行商品として販売・消費する仕組みとしての観光」だけでなく

「地域のまちおこしや地域産業のイノベーションをはかっていく仕組みとしての観光」である。従来住宅産業と観光産業を結びつけて考える人はいませんでした。「衣」「住」「食」「遊び」「健康」これらのキーワードから観光と地域の生業を結びつけるストーリーはありえるはずです。これらの地域の要素を結びつけ地域の新しい生業をおこしていくこと、その原動力となるとともに、方向性を示していくことこそが、っこれからの観光に求められている方向性であり、役割なのだと考えます。

 グリーンツーリズムからグリーンライフツーリズムへ

地域の暮らし方、生き方、農業、食への関心という観点から観光の新しいひとつとしてグリーンツーリズムがとりあげられることがあります。グリーンツーリズムはなぜ農家と結びついた活動となってしまっているのか?

本来グリーンという概念は、単なる「緑」や「自然」という意味ではなく地上のすべての生命の尊重、資源の適正利用、多様性の評価、すべての生物の相互関連の認識なども含めた思想ともいえます。

 グリーンツーリズムの目指すものは、農業の枠を超えた地域と都市の共生のありかたの具現化であり、生命の大切さを伝える教育機能や心と体の健康増進機能を目的として地域においてネットワークづくり 地域づくり機能を担っていくべき、地域において農業者 商工業者 住民 農業団体お 学校 NPO 環境団体などがこれらの活動に参画していくのが望ましい。美しい田園空間での「豊かな」暮らしや真の豊かさに対する問いかけや問題提起までをおこなえる運動であっていいのです。世界に通じる食の魅力

健康な暮らし 地域しか出来ない教育の発揮 美しい景観の活用と保全といったプログラム  人と自然の関連性を新しく結びなおす 人と人をつなぎ、地域と地域(都市)をつなぎ、その関係性を変化させる。産業(生業)と産業をつないで、新しい価値・サービスを提供する。人間の豊かな暮らし 生活とはなにかを考えるきっかけとしての触媒

 

労働 日常生活 レジャーの新しい調和にもとづく価値観を変革するきっかけとなる触媒 現在の暮らしだけでなく、過去の歴史 文化 伝統と将来に目を向けて思考させる つまり時間軸としての触媒機能

グリーンライフツーリズムの思想性は、これから日本 特に地域が目指すひとつの根源的な思想になりえる可能性があると感じています。

健康で美しい暮らしのウエルネスを希求する人間らしさ 貨幣経済的な数値で評価される

豊かさから、本当の豊かさに対する問題提起があるからです。

 官公庁の「住んでよし 訪れてよしの国づくり」が目指すものは まさに

観光振興の大命題である。グリーンライフツーリズムという言葉があらわしている国づくりの方向であり、その原単位として地域のあり方を問うものです。